さかな専科

魚を丸ごと味わう!皮や骨も美味しく食べる調理法と栄養の秘密

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岩魚の塩焼き
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魚の身が美味しいことはよく知られていますが、実は皮や骨も調理次第で美味しく食べられ、しかも栄養満点だということをご存知でしょうか?特にイワナのような川魚は、頭から尾びれまで丸ごと味わうことができる魚です。今回は、魚の皮や骨に含まれる栄養と、魚を丸ごと美味しく食べるための調理方法、さらには残った皮や骨を活用するレシピをご紹介します。

見逃せない!魚の皮や骨の栄養

魚の身には良質なたんぱく質が豊富ですが、普段捨ててしまいがちな皮や骨にも、私たちの体に必要な栄養素がたくさん含まれています。

魚の「皮」に含まれる主な栄養素

  • ビタミンA:目や皮膚の粘膜を健康に保ち、抵抗力を高める働きがあります。不足すると夜盲症や乾燥肌の原因になることも。子どもの成長にも不可欠です。(※1, ※2)
  • ビタミンB2:糖質、たんぱく質、脂質の代謝を助け、皮膚や爪、髪の毛などの細胞再生を促します。不足すると口内炎や皮膚炎などを引き起こすことがあります。(※1, ※2)

魚の「骨」に含まれる主な栄養素

  • カルシウム:骨や歯の主要な構成成分であることはもちろん、神経の興奮を抑えたり、血液凝固を助けたりする重要な役割も担っています。不足すると骨の発育不全や骨粗しょう症のリスクが高まります。(※1, ※2)

※1 参考: 「魚の部位別栄養学」長崎魚市株式会社 (ウェブサイト)
※2 参考: 「健康長寿ネット 栄養素」公益財団法人長寿科学振興財団 (ウェブサイト)

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岩魚(イワナ)などを美味しく丸ごと食べる調理方法

イワナをはじめとする川魚は、調理法を工夫することで頭から尾びれまで美味しく、栄養も丸ごと摂取できます。

❖ 串に刺して塩焼き

魚を丸ごと食べる代表的な調理法です。頭部から串を打ち、魚が波打つように刺します。全体に塩を振り、炭火などでじっくり時間をかけて焼くのがコツ。強火の遠火で焼くことで、中までしっかり火を通しつつ皮はパリッと、身はふっくらと仕上がります。岩魚本来の旨味と香ばしい皮の風味を堪能できます。

❖ 唐揚げ

内臓処理をした後、水気をよく拭き取り、塩胡椒と片栗粉をまぶして油で揚げます。頭も骨もカリカリになり、非常に食べやすくなります。揚げた後に酢漬けにして南蛮漬けにするのもおすすめです。

❖ 骨酒

塩焼きにした岩魚を丸ごと熱燗に入れると、香ばしい風味がお酒に移り、格別な味わいの骨酒が楽しめます。日本酒でほぐれた身も、また美味しいおつまみになります。

❖ 甘露煮

下処理した岩魚を鍋に並べ、醤油、酒、みりん、砂糖、生姜などを加えて落し蓋をしてコトコト煮込みます。頭から骨まで柔らかくなり、甘辛い味付けで子どもからお年寄りまで美味しくいただけます。魚が苦手な方にもおすすめです。

残った皮や骨も捨てずに活用!

身だけを調理に使った後、残った皮や骨も捨てずに美味しい一品に変身させることができます。

❖ 骨の唐揚げ(骨せんべい)

魚の骨の水分をよく拭き取り、唐揚げ粉(または塩胡椒と片栗粉)をまぶして油でカリッと揚げます。噛むほどに旨味が出る、お酒のおつまみや子どものおやつに最適な一品です。

❖ 皮の天ぷら

魚の皮のヌメリと水分をよく取り、天ぷら粉をつけて揚げます。サクサクの衣と皮のうま味が楽しめます。

❖ 皮の湯引き

皮をさっと熱湯にくぐらせ、すぐに氷水で冷やします。適度な大きさに切り、ポン酢や和風だしでいただけば、皮の旨味と甘味を堪能できます。

まとめ

魚は身だけでなく、皮や骨まで美味しく、そして栄養豊かにいただくことができます。特にイワナのような川魚は、丸ごと調理することでその魅力を最大限に引き出せます。今回ご紹介した調理法を参考に、ぜひ魚を余すところなく味わってみてください。

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