昆布締めに使った昆布、「美味しかったけど、この後の昆布はどうしたら…?」と悩んだことはありませんか?魚の旨味を吸い、自らも美味しいだしが出た後の昆布は、実はまだまだ活躍の場を秘めています。良質な昆布であればあるほど、その可能性は無限大です。
昆布は古来より日本の食卓に欠かせない「海の野菜」。アルカリ性食品の代表格であり、現代人に不足しがちなカルシウムやミネラル、そして豊富な食物繊維を手軽に摂れる、まさに天然の恵みです。今回は、そんな昆布締めの残り昆布を最後まで美味しくいただくための、簡単リメイクレシピをご紹介します。
【定番】ごはんが止まらない「昆布の佃煮」

材料
- 昆布締めの残り昆布:適量(細切りまたは食べやすい大きさに)
- だし汁:昆布が浸る程度
- 砂糖:大さじ3~4(昆布の量やお好みで調整)
- しょうゆ:大さじ2~3(昆布の量やお好みで調整)
- みりん:大さじ1~2
作り方
- 鍋にだし汁、砂糖、しょうゆ、みりんを合わせて火にかけ、ひと煮立ちさせます。
- 細切りにした昆布を加え、弱火でコトコトと汁気がなくなるまで煮詰めます。
ポイント
味の濃さはお好みで調整してください。ほんのり甘辛く仕上げれば、白いごはんのお供にぴったり。冷蔵庫で保存すれば常備菜としても活躍します。
アレンジ

細かく刻んでおにぎりの具にするのもおすすめです。
【驚きの美味しさ】ポリポリ食感「昆布チップス」

作り方
- 昆布締めの残り昆布をキッチンペーパーでよく拭き、適当な大きさにハサミでカットします。
- フライパンに少量の油を熱し、昆布を重ならないように並べ、弱火~中火でじっくりと揚げ焼きにします。
- 昆布がカリッとして色が変わり始めたら取り出し、油を切って塩を軽く振ります。
ひと言アドバイス
焦げ付きやすいので火加減に注意してください。驚くほど簡単に、ポリポリとした食感がクセになるおつまみが完成します。ビールや日本酒によく合います。
【ほっと落ち着く】味しみ絶品「昆布焚き(煮物)」

作り方
- 残り昆布を適当な大きさにカットします(結び昆布にしても良いでしょう)。
- 鍋に昆布、水(またはだし汁)、みりん、酒、しょうゆを入れ、お好みでにんじんや椎茸、生姜などを加えて一緒に煮込みます。
- 弱火でじっくりと、汁気が少なくなるまで煮詰めたら完成です。
アレンジ
細切りにした昆布と他の野菜(ごぼう、れんこんなど)を一緒に炒めてきんぴら風にするのもおすすめです。
昆布のピリ辛炒め

材料(2人分)
- 昆布締めの残り昆布:適量(細切り)
- ごま油:大さじ1
- 鷹の爪(輪切り):少々
- しょうゆ:大さじ1
- みりん:大さじ1
- 白ごま:適量
作り方
- フライパンにごま油と鷹の爪を入れて熱し、香りが立ったら細切りにした昆布を加えて炒めます。
- しょうゆとみりんを加え、軽く煮詰めるように炒め合わせ、最後に白ごまを振って完成です。
ポイント
鷹の爪の量で辛さをお好みに調整してください。ご飯のおかずにも、お酒のおつまみにもぴったりです。
昆布の卵焼き

材料(2人分)
- 残り昆布:適量(細かく刻む)
- 卵:3個
- だし汁:大さじ2
- しょうゆ:小さじ1
- 砂糖:小さじ1(お好みで)
作り方
- ボウルに卵を割り入れ、刻んだ昆布、だし汁、しょうゆ、砂糖を加えてよく混ぜ合わせます。
- 卵焼き器を熱し、通常の卵焼きと同様に数回に分けて焼き上げます。
ポイント
昆布の旨味が卵に染み込み、風味豊かな卵焼きになります。冷めても美味しいのでお弁当のおかずにもおすすめです。
昆布の即席お茶漬け

材料(1人分)
- 温かいご飯:1膳分
- 残り昆布:適量(細切り)
- 熱いだし汁または緑茶:適量
- お好みで:梅干し、刻みネギ、わさび、白ごまなど
作り方
茶碗にご飯を盛り、細切りにした昆布を乗せます。熱いだし汁または緑茶を注ぎ、お好みの薬味を添えて完成です。
ポイント
昆布の旨味がだし汁に溶け出し、簡単ながらも贅沢な味わいのお茶漬けが楽しめます。夜食や飲んだ後の〆にもぴったりです。
【賢く保存】昆布の冷凍ストック術

すぐに使い切れない場合は、昆布をラップで包むか、チャック付きの保存袋に入れて冷凍庫で保存しましょう。使いたいときにサッと取り出して、様々な料理に活用できます。
まとめ
昆布締めに使った後の昆布は、決して無駄になるものではありません。魚の旨味を吸い、自らも豊かな風味を持つこの昆布は、アイデア次第で様々な美味しい料理に生まれ変わります。今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ残り昆布を最後まで活用し、食卓を豊かに彩ってみてください。