さかな専科

川魚のイメージ調査:みんなの本音をアンケートで聞いてみた

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アンケート調査のイメージ
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川魚に対して、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?日頃どの程度食卓にのぼるのか、また、もしあまり食べられていないとしたら、その理由は何なのでしょうか。今回、18歳から65歳までの全国100名の方々にご協力いただき、川魚の印象に関するアンケート調査を実施しました。その興味深い結果をここで共有します。

ご回答者の属性について:男女比は男性36%/女性64%、配偶者の有無は配偶者有り60%/配偶者無し40%、子どもの有無は子有り51%/子無し49%で、33都道府県にお住いの皆様から回答を得ました。ご協力くださった皆様、誠にありがとうございました!

聞いたことはあるけど、食べたことはない?

「聞いたことがある川魚の名前は?」という質問では、「アユ」「イワナ」「ヤマメ」「ニジマス」といった名前は多くの方が認知していました。しかし、「実際に食べたことがある川魚は?」となると、特に「イワナ」「ヤマメ」「ニジマス」については、名前は知っていても食べた経験がない方が半数近くにのぼるという結果になりました。

聞いたことがある川魚と食べたことがある川魚の比較グラフ

(アンケート調査結果より)

アユはイベントや屋台で見かける機会も多いためか、比較的多くの方が食べた経験があるようです。一方、イワナやヤマメといった魚は、名前は知られていても実際に口にする機会は少ないのかもしれません。

川魚は好きな人が多い傾向

次に、「川魚はどれくらい好きですか?」という質問では、興味深い結果が得られました。「とても好き」(12%)、「好き」(31%)を合わせると、約43%の方が川魚に対して好意的な印象を持っていることがわかりました。「ふつう」と回答した方が最も多く38%でしたが、これは前述の通り、食べた経験がないために判断がつかないという方も含まれている可能性があります。

川魚の好き嫌いに関するグラフ

(アンケート調査結果より)

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食卓にのぼることは少ないが、もっと食べてみたいという声

川魚を食べる頻度については、76%の方が「半年に1回~数年に1回程度」と回答し、日常的に食卓にのぼる機会は少ないことがうかがえます。

川魚を食べる頻度に関するグラフ

(アンケート調査結果より)

しかし、「川魚をもっと食べてみたいですか?」という質問に対しては、「できるならもっと食べたい」「どちらかというと食べてみたい」と回答した方が合計で77%にものぼり、川魚への関心や食用意向が高いことが明らかになりました。

川魚をもっと食べてみたいかに関するグラフ

(アンケート調査結果より)

これらの結果から、「川魚は知っているけれど食べたことがない、だからこそ食べてみたい」と考えている方が多いと推測できます。

なぜ川魚を食べないのか?その理由とは

では、食べたいと思っているのにも関わらず、なぜ川魚を食べる機会が少ないのでしょうか。その理由を尋ねたところ、最も多かったのは「身近な場所で売っていない」「どこで売っているか知らないから」といった、入手しづらさに関するものでした。

川魚を食べない理由に関するグラフ

(アンケート調査結果より)

また、「臭いがする」「調理や下処理が面倒くさい・難しそう」といった、風味や調理の手間に対する懸念も挙げられました。川魚は丸ごと一尾で売られているイメージがあり、魚をさばくことに慣れていない方にとってはハードルが高いと感じられるのかもしれません。

「食べたいけれど、どこで手に入るかわからないし、食べ方も気になる」というのが、多くの方々の本音のようです。

フリーアンサーにみる川魚への多様な印象

最後に、フリーアンサーで寄せられた川魚に対する様々な印象をご紹介します。

「やっぱり食べたい!」という声

「常に流れる川で泳いでいるので、とても力強く、身が引き締まっている印象があります。海の魚と違い、脂肪がたっぷりのっているのではなく、引き締まった白身で、味はとても淡白で、塩焼きで皮をパリッと焼くととても美味しいという印象です。」(30代 女性)

「屋台で塩焼きで売っていると、パーキングエリアで妻と一緒に熱々をかぶりつくのが美味しいです。本当は川魚は一年中食べていたいです。」(50代 男性)

川魚は「特別感」があるという意見も

「旅行先などで食べるイメージなので特別感があります。」(20代 男性)

「キャンプでバーベキューをしている時に食べるイメージが一番強いです。私にとっては時間があってゆったりと食事が出来る時に食べるイメージがあるのが川魚です。」(40代 男性)

川魚に「大自然との親しみ」を感じる人々

「カヤックでツーリングをするので、とても親しみがあります。自分にとっての川魚は、美しい自然の象徴の1つになっていると思います。」(40代 男性)

「自然豊かで綺麗な川のところを伸び伸びと泳いでいてその姿を見ていると心身ともに癒されて元気になれます。旅先でリラックスして旅館の夕食で炉端にて焼魚にしてかぶりついて食べるととても美味しくて同じアユやニジマスでもそれぞれの違う川や季節によって味も変わってくるので自然そのものを味わっている様で奥が深いです。」(40代 男性)

まとめ

今回のアンケート調査から、川魚は多くの人にとって「知ってはいるけれど食べる機会が少ない、でも本当はもっと食べてみたい」存在であることがわかりました。入手しにくさや調理へのハードルが主な要因のようですが、同時に川魚ならではの味わいや、自然との繋がりを感じさせる特別な魅力も認識されているようです。この調査結果が、皆さんが川魚をより身近に感じ、食卓に取り入れるきっかけになれば幸いです。

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